新たなSTORYの始まりは、今この場所から

自分の備忘録なので内容はめちゃくちゃ

なるべくネタバレは回避

 

 

WORLDISTAからおよそ2年

コロナやらなんやで延期と中止が重なり1年越しに幕があがった。

4部作の最終公演『STORY』

 

期待なのか不安なのか、正直わからない心境だった。

【見たい】とずっと思っていた。

でも、近づくにつれて動機が激しくなっていたのだけは確か。

 

私は心臓に毛が生えたタイプのファンだもんで

WORLDISTAの盤もMVも見れている。

もちろん100%いい気持ちで見てる訳じゃないが

4人のNEWSを全く見れないという事はなく過ごしてきてた。

 

でも、やっぱりSTORYのアルバムだけは聞けなくなってて

曲はラジオで流れてくるのがやっとだった。

アルバム曲の中、それぞれの-Interlude-は彼の部分は消したほど。

 

なんで聞けなかったのかと言えば

彼の声を聴きたくないという思いと、嘘で塗り固めた語り

そして、このままSTORYが無くなったらどうしてくれるんだ!

っていう彼に対する怒りなんだったと今は思う。

 

でも、STORYをやると決まってからは

ちゃんと受け止めないといけないって再度聴き始めて横浜アリーナを迎えた。

このパートは誰が歌うのか、そんな事を考える余裕すら出てた。

やっぱりNEWSの曲はいいという結論がそこにあったから。

絶やさず歌い続けてほしい歌だと思ったから。

 

開催が決まった時

「当時のままやる」

メンバーの口からそう聞いて

だとしても、少しは今に寄せてやるのかなってちょっと思っていた。

でも始まってみたら

ほんとうに手を加えていないんだなって、解るエグすぎる内容に震えた。

 

彼がこの場にいたことが解る演出

正直な話、彼がいなければ歌うことはなかったかもしれない選曲

1年前までには、確かにここに彼の居場所があったんだと…

 

約1年の間で、3人のNEWSという姿に慣れていたはずなのに

コンサート会場で3人を見るのは初めてな訳で胸が苦しくなった。

 

やけに胸が苦しくなったのはオープニングではなく2曲目だった。

オープニングは、やっとNEWSに会えたという喜びだったし

ひたすらキラキラと輝く3人が素敵すぎで感動してた。

 

2曲目、それは彼が掴んできた仕事の曲だったせいだろう

彼の高音が伸びやかに響く曲だ。

それを3人が3人だけで歌いあげる。

勝手に背負っていた4というものが、私の肩から落ちた気がした。

 

3人のNEWSについて行くと決め

彼に対しては憎しみしかない状態で

戻ってきてほしいとか1mmも思っていなかったのに

『あ、本当に終わったんだな』って、この時に実感した気がする。

 

全てを理解していた私でもそう思ったぐらいだから

彼の面影を探しに来た人たちはどれほどの想いだったか。

初日に入ってた友人の連れは

『亡霊がいる』とずっと泣き続けていたらしい。

そりゃそうだ。

 

さきほども書いたが、セトリはエグかった。

一度でもNEWSのコンサートに行った人なら

あのセトリと演出で、彼を思いだすなと言われる方が難しいんじゃなかろうか。

 

私も時折、時系列が訳わからなくなる時があり

最近このセトリを作ったのではという感覚に陥ってみたり…

イントロが始まる度に『え、これやる?!』

みたいな感覚になって、あ・違うって感情がいったりきたりしてた。

 

 

正直このセトリを彼が去った後で作っていたとしたら

だいぶ狂気的なものを感じるほどエグいんだよ。ほんとに。

 

 

セトリを変えず、キーも変えず2時間半やり切るっていう

3人の覚悟はどれほどの事かと頭がクラクラする。

認めたくはないが、それだけ音楽の面で彼は大きかったはずだ…

 

良くも悪くも、セトリを変えるほどの時間はあったはず。

キーを変えたって別に彼らの曲だから問題はない。

 

だけど、そのままやるっていう

覚悟はある意味で、『意地』なのかもしれないが

NEWSというグループの底力を見せられた気がする。

これが本来の姿であるかというように。

 

本人たちも『歌割多い、キーが高い』とグチってはいたしw

お世辞にも、うまいと言えないパートだってあった。

慶ちゃんは明らかに無理なキーだったし

シゲに関しては喉ちんこ吹っ飛ぶんじゃないかと心配になるほどだったし

まっすーでさえ、相当辛そうに歌うパートもあった。

 

リハーサルしてる状態で、明らかにキツイって解ってた部分だってあるはず。

それでも、これでいこう、このままで行こうって決めたのは

並大抵な事じゃないなって。

 

そして、3人から彼に対する最後の想いなのかなって…

 

彼がいたことは絶対的に消えないことで

3人だって9~4人時代を否定したりしない。

3人はたくさんの事を乗り越えてここまで来た。

だから、これからもっと前を向くために必要な事だったんだって…

 

 

最後の方の映像では

驚くほど彼の形跡を消していて

その場にいなかったと言わんばかり

もう、お前の場所はここじゃないというかのような…

 

 

ラストは新たな一歩を踏み出す為の曲

 

NEWSは毎回アルバムの中に強い想いのこもった曲がある

人の背中を押す、自分の背中を押す

そんな曲が必ずある

 

ここまで状況と歌詞がリンクするものかと

毎度のことながら、脱帽だ。

 

ド頭、彼のパートをまっすーが歌う

そして、

後半で同じフレーズを慶ちゃんが歌った

私は涙が止まらなかった。

悲しいでも、苦しいでもない

ただ慶ちゃんが好きだと感じて嗚咽するほど泣いてた。

 

私が独断で歌割を考えていた時

このフレーズを慶ちゃんが歌ってくれたらってずっと思ってた。

 

歌に自信がなくて、弱々しかった彼の歌が

年を追うごとにどんどん成長していって

彼自身の表情も自信に満ち溢れてきて

ブエノブエノとノリノリになりだして…

 

そんな今の慶ちゃんにならきっと歌えるって

いや、慶ちゃんが歌わないといけないって思ってたんだ。

音が外れても、ぶっ飛んでも歌ってほしいと…

 

歌の面では通過点だろうが

私にとっては一つの夢だったし

このパートを必死で歌う慶ちゃんが誇らしかった。

 

私は号泣してしまったので姿を見れていなかったが

声を震わせながら歌っていたのは解った。

『慶ちゃん泣いてた』と後から相方にも聞き

さらに涙が出た。

 

プレッシャーもあるだろう

本当は自信も持ててないかもしれない。

それでもここを歌うと決意した慶ちゃんがいる限り

NEWSを追い続ける意味が私にはある。

 

 

ひとそれぞれ感じ方は違うだろう。

歌割に納得しない人もいるかもだし

歌の質に文句をつけたい人もいると思う。

 

今でもなお、彼の姿を求める人もいるだろうし

グループの存続自体を認めない人もいるだろう。

 

それは別に、受け取る側の勝手だから。

個人の自由だから。

でも、邪魔はするなといいたい。

 

新たな物語は動き出してる。

何度、夢にやぶれ、逸れても

彼らはひとりじゃないと手を伸ばしてくれる。

『みんなのおかげ』と

いつも笑顔で語りかけてくれる。

 

NEWSは優しくて暖かくて

陽だまりの様なグループだと思う。

 

3人の奏でるハーモニーが

沢山の人たちを癒し

笑顔にしてくれると

私は信じてる。

 







ちなみに…

泣く泣くと思っていたが…

ガチ泣きしたのは最後だけでした。


目の前にいるNEWSは

ただひたすらにキラキラしてて

パワフルでカッコよくて…


本当に楽しかったんだ


NEWSは悲劇のヒロイン

ではなく、どんな逆境にも負けない

ディズニーのヒロインみたいだなって思うwww